犬神家の一族

信州那須に豪邸を置く財閥「犬神家」の当主が死に、遺言状が発表される日が近づいていた。

神谷奈緒の親友、渋谷凛は犬神家が雇った弁護士・古無によって当主の孫であったことが判明した。一計を案じた凛は、奈緒を犬神邸へと呼ぶことにした。そして、奈緒が那須に到着してまもなく、弁護士・古無の部下が何者かによって毒殺される。

このままでは、凛の命も危ないのではないか。

奈緒は凛の従兄で、警視庁の刑事である渋谷蓮と共に凛を守ることにした。

しかし、犬神家当主の遺言は、凛に莫大な遺産と絶大な権限を与え、三人の孫の誰に家督を相続させるかという決定権を持つというものであった。

この遺言状の発表を契機に、惨劇の幕が切って落とされたのであった。

第一話

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パノラマ島殺人事件

イム・ユジンと名乗る韓国から来た少女の依頼を受け、日韓をまたにかける新興宗教団体「太陽神霊教会」を調査することとなった奈緒と七四。

与党政治家と密接なかかわりを持つ教団は、フェティッシュな修行を繰り返し行うことで洗脳を行う、カルトという実態があった。

そんな中、奈緒と七四は、明智小五郎の孫である「明智響子」と出会うことになる。明智は「祖父のやり残したこと」のためにパノラマ島を訪問したという。

そして、与党政治家を招待しての演説パーティが始まった。

どことなく、不快な熱気に包まれた島で、警戒をしていた奈緒たち。

そして花火が打ちあがると同時に、奈緒たちの頭上に何かが降り注いだ。

それは、人間の目玉であった。

現代版ソドムとゴモラで、今宵、神罰の宴が始まる。

第一話

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